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親と子どものためのADHDナビ

よくある質問

治療・お薬について

Q1

うちの子はADHDと診断されましたが、周囲との大きなトラブルはないので、治療は必要ないと思うのですが?

治療の目的は、お子さん本人の困難を改善することです。

周囲との人間関係に大きなトラブルのないお子さんであっても、学業や生活の安全などにおいて人知れず困難を感じています。
またそれらが原因で叱られたり、もともと持っている能力を発揮できなかったり、さらに自尊感情が低下していることも少なくありません。自尊感情が十分に育たないと、それが原因となって、他の心の問題や社会的な不適応などの二次障害が生じることがあります。
治療の本来の目的は、このような本人の困難を改善することにあるのです。
ADHDの治療には重要な2本の柱があります。1つは「心理社会的療法」で、環境を整えたり正しい行動を学んだりするものです。もう1つは、脳内で不足している物質を補うための「お薬による治療」で、集中することができるようになります。
それぞれ異なる役割があるので、この両方をあわせて行うことによって、大きな効果が得られるといわれています。

監修:お茶の水女子大学 人間発達教育研究センター 教授 榊原 洋一 先生

Q2

お薬に頼ることに抵抗があります。ADHDと診断されたら、お薬を飲むべきなのでしょうか?

お薬の目的は、脳内の足りない物質を補うことです。とても有効な治療法の1つです。

誰でもお薬を飲むことには抵抗があるものです。しかし現在、ADHDの治療に用いられているお薬が有効であることは、多くの医学的研究によって明らかになっています。
お薬を飲むことは、ADHDのあるお子さんの脳で不足している物質を補うことです。お薬に「頼る」と考えるのではなく、お薬をうまく「利用する」と考えてみましょう。
近視のお子さんの勉強に例えてみると、メガネをかけて(お薬によって集中できる脳の状態にして)、良い授業を受ける(心理社会的療法によって環境を整え正しい行動を学ぶ)ことが大切であることと同じです。
メガネをかけずに授業を受けても理解は進みませんし、メガネをかけても良い授業を受けなければやはり勉強は進みません。
「メガネ(お薬)」と「良い授業(心理社会的療法)」、この2つが揃ってこそ、より良い効果が生まれるのです。

監修:お茶の水女子大学 人間発達教育研究センター 教授 榊原 洋一 先生

Q3

お薬は最後の手段でしょうか?

お薬はADHDに対する有効な治療法であり、ADHDの症状を軽減することがわかっています。 最後の手段ではなく、むしろ初期の選択肢の1つです。

ADHDのあるお子さんは、お薬によって自分自身の行動をより客観的にみることができるようになります。行動が改善され、周囲への迷惑が減り、日常生活上の困難が少なくなります。
お薬を飲むことは最後の手段ではなく、早い段階で心理社会的療法と併用していただきたい有効な治療法なのです。

監修:お茶の水女子大学 人間発達教育研究センター 教授 榊原 洋一 先生

Q4

お薬で症状を無理に抑え込むのは子どもがかわいそうな気がしますし、良いところまで無くしてしまう気がするのですが?

抑え込むのでも、良いところを無くすのでもありません。 集中力を高めて、困った行動をコントロールできるよう後押しするのです。

お薬を飲むと、それまで活発で元気いっぱいだったお子さんがおとなしくなることがあります。 それは、お薬の効果によって周囲への気づきが増し、自分の行動をコントロールできるようになるからです。
また、元気がなくなったようにみえても、お子さんの精神的エネルギーが低下したわけではありません。むしろ、豊かな発想力、行動力、好きなことへの持続力などは、お薬を飲むことによって高まってきます。
ただし、表情がなくなる、静かになり過ぎるなど心配なことがある場合には、医師に相談しましょう。

監修:お茶の水女子大学 人間発達教育研究センター 教授 榊原 洋一 先生

Q5

ADHDの治療に使われるお薬の副作用が心配です。

お薬は世界中で使われており、副作用の種類、程度、その対処法についても、多くのことが明らかになっています。気になる症状はすぐ医師に相談しましょう。

ADHDのお薬は、世界中で多くのお子さんに使われてきたものです。豊富な経験が蓄積されており、主な副作用の種類や程度、その対処法についても明らかになっています。
主な副作用として、「食欲の低下、吐き気などの胃腸症状」「寝つきが悪くなったり日中眠くなったりする睡眠障害」などがみられることがあります。
しかし多くの場合、しばらく様子をみて飲み方を工夫することで軽減させることが可能です。
副作用の現れ方は、お薬の種類や個々のお子さんによって異なります。
何か気になることがある場合には、すぐに医師に相談しましょう。

監修:お茶の水女子大学 人間発達教育研究センター 教授 榊原 洋一 先生

Q6

脳に作用するお薬は、性格を変えてしまうのではないでしょうか?

集中力を高める作用はありますが、性格を変えてしまうわけではありません。

ADHDの治療に使うお薬は、脳で不足している物質を増やすことによって、集中力を高めます。
集中力が高まると、落ちついて人の言うことを聞くことができる、ルールを理解できるなど行動上の改善が多くみられますが、性格そのものが変わるわけではありません。

監修:お茶の水女子大学 人間発達教育研究センター 教授 榊原 洋一 先生

Q7

お薬による治療は、成長に影響すると聞いたことがあり心配です。

身長や体重などの成長の遅れは一時的なものがほとんどです。

お薬を飲むことで、身長や体重の成長が一時的に遅れることがあると報告されていますが、多くは成人になるまでに追いつくことがわかっています。

監修:お茶の水女子大学 人間発達教育研究センター 教授 榊原 洋一 先生

Q8

お薬はずっと飲み続けなければならないのでしょうか?

ADHDの治療が進み、症状が改善すれば、お薬を減らしたりやめることができます。

ADHDの主な原因である脳内の物質が不足した状態は、自然に改善するものではありません。しかし、お薬と心理社会的療法による治療を続け成功体験を重ねていくと、自分で集中力や行動をコントロールする力がついてきます。
症状や治療の効果にもよりますが、服薬しなくても自分で集中力や行動をコントロールできるようになれば、お薬を減らすことや、やめることができます。
そのためにも、適切な治療を十分行うことが鍵となります。
お薬を減らす時期や、やめる時期については、医師と相談してください。

監修:お茶の水女子大学 人間発達教育研究センター 教授 榊原 洋一 先生

Q9

長く服用しているうちに、お薬がだんだん効きにくくなって、量を増やさなければならなくなることはありませんか?

ADHDの治療に使われるお薬では、「だんだん効きにくくなる」ということはありません。

一般のお薬の中には、長期間の服用により徐々に効きにくくなるものもありますが、ADHDの治療に主に使われるお薬ではそのようなことはほとんどありません。
なお、医師の判断によってお薬の増減が行われるのは、お子さんにあった最適な量を調べるとき、副作用に対応するとき、成長により体重が増えたとき、お子さんの環境が変化したときなどです。

監修:お茶の水女子大学 人間発達教育研究センター 教授 榊原 洋一 先生

Q10

ADHDの治療が受けられる専門病院を探すのは大変だと聞きましたが?

市区町村の相談窓口や、インターネットを活用しましょう。

ADHDの治療は、発達障害の診療を行っている小児科や、子どもの診療も行っている精神科(児童精神科)などで受けることができます。小児科も精神科もさまざまなタイプがありますので、詳しいことは市区町村の相談窓口に問い合わせたり、インターネットなどで調べてみましょう。
また、病院に加えて、学校や支援機関(例:えじそんくらぶ)などに相談するのもよいでしょう。 豊富な経験と知識に基づいた適切なアドバイスを得ることができます。

監修:お茶の水女子大学 人間発達教育研究センター 教授 榊原 洋一 先生

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